住人たち

食い方の数だけ、
具がある。

商売人ばかりの宿場町。磨く人、教える人、作る人、場を構える人。みんな違う具を包んで暮らしています。

塩

主人公

しお

具は、まだない。

言葉を発さない、小さな塩むすび。じぶんの店「あいせき屋」を開いたけれど、売り物は、まだありません。だから毎日、誰かの店を手伝いながら、「何で食っていくか」を探しています。道端の石にも、いつも会釈します。

ムスビ家

八つの具、八つの食い方。

鮭

鮭職人

磨いて出す人

ごまかしの効かない王道を、黙々と磨く。

おかか

おかか師匠

手わざを人に移す人

磨いた技を削って、次の誰かへ渡していく。

ツナマヨ

ツナマヨ発明家

時間を買って作る人

組み合わせで、新しい定番をつくる。しおの隣人。

高菜

高菜親方

場と人を構える人

どっしり構えて、集まった人を受け止める。

梅

梅語り部

言葉が資産になる人

たったひと粒の言葉を、長く記憶に残す。

明太

明太旗振り

人が集まってしまう人

旗を振り、町の朝と祭りをにぎやかにする。

昆布

昆布商人

目利きで回す人

よいものを見つけ、商いの道をつなぐ。

すじこ

すじこプロデューサー

人を売り出す人

ひと粒ずつのよさを束ね、輝かせる。

しゃべる物

屋台

しおの商売道具で、よくしゃべる相棒。この世界では、何もかもがしゃべります。

宿屋

宿屋の主人

疲れた旅人に、「めし、しゃべり、ねる。どれからや」とだけ聞きます。